庭の材料を計算するとき、面積と厚さから体積(m³)は出せても、その体積が何kgで何袋になるかは比重(密度)が分からないと換算できません。ところが比重は資材の種類・含水率・粒度で大きく変わり、ネット上のデータは単一資材の単一値だけを示すものがほとんどです。このページでは、当サイトの材料系計算ツールの既定値に使っている8資材の比重を、乾燥時・湿潤時・範囲の3列で横並びにし、袋容量から重量への換算表もあわせて掲載します。掲載している数値はすべて目安であり、実際の製品規格はメーカー公表値や納品書を優先してください。

比重(密度)の単位は t/m³(トン毎立方メートル)です。1 t/m³ = 1,000 kg/m³ = 1 kg/L なので、体積(m³)×比重(t/m³)=重量(t)、体積(L)×比重=重量(kg)と換算できます。たとえば砂利の比重1.5 t/m³なら、1m³で1,500kg、20Lで30kgです。

造園資材8種の比重・密度一覧(t/m³)
資材乾燥時湿潤時範囲1m³の重量
砂利(化粧砂利・川砂利)1.51.71.3〜1.81,500kg
砕石(クラッシャーラン・CM-30/40)1.51.71.4〜1.81,500kg
真砂土(風化花崗岩)1.71.91.5〜1.91,700kg
培養土(客土・庭土)1.01.30.8〜1.21,000kg
堆肥(牛ふん・有機配合)0.40.70.3〜0.5400kg
目土(山砂・砂と土の配合)1.41.61.3〜1.51,400kg
目砂(砂主体・川砂)1.51.71.4〜1.61,500kg
バークチップ(樹皮マルチング)0.450.60.3〜0.5450kg

乾燥時と湿潤時の差は含水率によります。砂利・砕石は粒子間の隙間に水が入るため湿潤時に約10〜15%重くなります。堆肥・腐葉土は有機質が水を吸うため乾燥時の1.5〜2倍の重さになります。購入量(容量L)は乾燥時の値で考え、運搬重量は湿潤時で見積もるのが実務的です。

資材別のサブタイプと密度(t/m³)
資材サブタイプ密度
砂利砕石(クラッシャーラン等)1.5
砂利川砂利・玉砂利1.6
砂利白川砂利・化粧砂利1.5
砂利防草砂利(軽量材含む)1.2
培養土庭土・黒土1.2
培養土客土・山砂1.4
培養土培養土・腐葉土1.0
堆肥堆肥(牛ふん・有機配合)0.4
堆肥腐葉土0.25
堆肥バーク堆肥0.35
堆肥パーライト0.1
チップバークチップ(樹皮)0.45
チップウッドチップ(木材)0.35
チップ敷きわら0.15
チップくるみチップ(硬質)0.5
目土目土(山砂・砂と土の配合)1.4
目土目砂(砂主体)1.5
目土川砂(洗い砂)1.55
袋容量→重量換算表(乾燥時の密度で計算)
資材一般的な袋1袋の容量1袋の重量1m³に必要な袋数
砂利・砕石20kg袋約13.3L20kg75袋
真砂土20kg袋約11.8L20kg85袋
培養土25L袋25L約25kg40袋
堆肥25L袋25L約10kg40袋
目土15L袋15L約21kg67袋
バークチップ40L袋40L約18kg25袋

袋の重量は「容量(L)×密度(t/m³)」で求められます。たとえば25L袋の堆肥は25×0.4=10kg、15L袋の目土は15×1.4=21kgです。砂利・真砂土はkg販売が一般的なため、20kg袋の容量は「20÷密度÷1000」で逆算します(砂利なら20÷1.5=約13.3L)。1m³に必要な袋数は「1000÷容量(L)」の切り上げです。

  1. 面積と厚さから体積(m³)を求める

    体積 = 面積(㎡) × 厚さ(m)。厚さをcmで測った場合は÷100でmに直します。20㎡に厚さ5cmの砂利を敷くなら20×0.05=1m³です。

  2. 体積に比重を掛けて重量(t)を出す

    重量 = 体積(m³) × 比重(t/m³)。1m³の砂利なら1×1.5=1.5t=1,500kgです。

  3. 余裕率を加える

    沈下・こぼれ・カットロスに備えて5〜15%の余裕を加えます。砂利なら+10%で1.1m³=1,650kgです。

  4. 袋数に換算する

    袋数 = 必要な容量(L) ÷ 1袋の容量(L)の切り上げ。1.1m³=1,100Lを20kg袋(約13.3L)で買うなら1100÷13.3=約83袋です。

出典として掲げた資料と、このページの数値の関係を明らかにしておきます。行政の技術基準が示す単位体積重量は、擁壁の土圧計算に使う締固め・飽和状態の値です。砂利・砂で18kN/m3、砂質土で17kN/m3、シルト・粘土で16kN/m3と記載されており、kN/m3は重さの単位なので9.8で割るとt/m3に置き換わって、それぞれ約1.84・1.73・1.63t/m3になります。このページの表が置いているのは袋から出してすぐの乾燥・ゆるみ状態の値(砂利1.5、庭土・黒土1.2、客土・山砂1.4)で、基準が異なるため行政の値は常に大きく出ます。締固めた状態を前提に数量を組みたいときは行政の値を、購入する袋数や自分で運ぶ重さを知りたいときはこのページの値を使ってください。真砂土は砂質土17kN/m3(約1.73t/m3)として当ページの1.6〜1.8t/m3に収まり、砕石は第一機材が単粒度砕石の単位容積質量を約1.6t/m3として検討する旨を公表していて、当ページの1.5〜1.6と対応します。軽トラックについては本田技研工業の公表値で、ACTY トラックの最大積載量は350kg、荷台内側寸法は長さ1.940×幅1.410×高さ0.290m(約0.79m3)です。当サイトの各計算機が積載量の目安に置いている約350kgと一致しますが、砂利を密度1.5t/m3で荷台いっぱい0.79m3積むと約1.2tになり最大積載量の3倍を超えるため、回数を見る基準は山盛りの体積ではなく重量です。

商品実測と、資料どうしの不一致を挙げておきます。バークチップはプロトリーフの商品情報で2Lが0.7kg、12Lが2.6kg、40Lが9.7kg、つまり密度に直すと約0.22〜0.35t/m3で、当ページの0.45t/m3より軽くなります。必要量そのものは面積×厚さの体積で決まるので袋数は変わりませんが、1袋の重量(40Lで約18kg)は実際の製品より重く出ます。運ぶ重さを見積もるときは、購入する商品の袋表示に書き換えてください。堆肥の施用量も、井関農機が家庭菜園の元肥として掲げる1㎡あたり2〜3L(厚さに直して2〜3mm相当)と、当ページの既定3cm(約30L/㎡)では目的が違います。当ページの厚さは花壇や庭土を新しく作る際の土壌改良・客土を想定した値で、できている菜園に堆肥をすき込むだけの用途なら1桁少ない量で足ります。芝生の目土は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が発注者向けに定める維持管理作業マニュアルが、目土掛けは露出した地下茎を保護するため行うもので、土質は床土と同質のものを使い1cm以下で均一となるように適期に行うものと規定しています。当サイトが推奨する0.5〜1cmは、この公的な上限を越えない範囲です。ただし計算機の目土の厚さは最大5cmまで入力できる作りで、1cmを超えて厚く敷く運用の根拠はこのマニュアルにありません。必要量の目安も資料によって幅があります。株式会社鳥取県芝の植え付け案内は目土を1㎡あたり4〜5リットル(厚さに直して0.4〜0.5cm相当)としており、当サイトの目土計算機の既定である厚さ1cm=1㎡あたり約10Lは約2倍の量です。薄い目土を数回に分けて敷く実務を前提にするなら、厚さを0.5cmに設定して使ってください。自治体の資料でも厚さに幅があります。埼玉県の園庭・校庭芝生マニュアルは目の細かい砂や土を厚さ2〜3mmで芝生の間に擦り込み、4〜9月のうちに1〜2回とします。兵庫県の花緑育成・維持管理ガイドブックは萌芽後の4〜9月に4〜10mmの川砂または市販の目土用土壌を敷き込むとしています。当ページと当サイトの計算機が置く0.5〜1cm(5〜10mm)は兵庫県の範囲と重なりますが、埼玉県の値の2〜3倍の厚みです。さらに計算機の厚さは0.5cm刻みで最小0.5cmを入力下限にしているため、埼玉県の2〜3mmという薄い目土はそのままでは表現できません。埼玉県のやり方を踏襲して薄い目土を数回に分けたいときは、0.5cm設定で出る量の半分以下を目安にしてください。目土1.4・目砂1.5・川砂1.55t/m3 という密度と15L袋という規格は、対応する公的資料が見つかりませんでした。砂と土の配合率は商品ごとに違うため、この値は山砂主体の目土を想定した当サイトの推定です。たとえばバロネスダイレクトが扱う目土・床土は10kg入り16Lサイズで、密度に直すと約0.63t/m3 と砂主体の目土よりかなり軽く、同じ16Lでも参考重量は約10kgと約22kgで2倍以上差が出ます。必要容量と袋数は密度に関係なく決まるので、比重の違いが影響するのは重量と運搬の回数だけです。

このページの数値は、当サイトの材料系計算ツールの既定値としてそのまま組み込まれています。砂利の必要量は砂利必要量計算機、砕石は砕石必要量計算機、真砂土は真砂土必要量計算機、培養土は培養土必要量計算機、堆肥は堆肥・腐葉土必要量計算機、バークチップはバークチップ必要量計算機、目土は芝生の目土計算機で、それぞれの比重が自動適用されます。体積そのものを換算したいときは土量・体積換算計算機もご利用ください。施工単価のデータは庭の施工単価データ一覧に掲載しています。体積から重さへ、重さから体積への往復計算は比重重量換算計算機でそのまま試せます。