芝生に肥料をやる周期は、ひとつに決まりません。暖地型は3〜11月を隔月でという説明も、毎月という説明も同じページに同居していて、ほかの解説は4〜10月に1〜2か月毎、年3回、6〜9月は毎月とバラバラです。しかも各ページは自分の説しか書いていないため、いくつの言い分があり、どこで食い違うのかを並べたページがありませんでした。このページでは周期を8つの言い分として出典つきの一覧にし、1平米あたりの1回量と粒状肥料が効き続く期間を同じ表にのせて噛み合いを点検します。8-8-8と14-14-14では、含有率の倍から必要な施用量の逆比へも換算します。中央値も単一の年間暦も作りません。

食い違いは次の4点に整理できます。1つめは周期の型で、隔月、毎月、1〜2か月に1回、決め打月の3回という4種類の言い方があります。2つめは対象の芝で、暖地型と寒地型を分けて書く出典と、日本芝だけを対象にする出典があります。3つめは1回量で、平米あたりのグラムを持つ解説と、周期だけ書いて量を持たない解説があります。4つめは効き続く期間で、粒状の化成肥料が1〜2か月持つという説明を持つ出典と、期間を書かない出典があります。品種別の年間回数と月別の手入れ順は、暦を扱うページと計算機が担当します。

まず周期を並べます。肥料をやる間隔と、その間隔が当てられる季節の幅は、出典ごとに次のとおりです。行は言い分の数だけ立て、足して割った値は作りません。

施肥周期の出典併記(間隔と暦の別にそのまま列挙・中央値と単一の年間暦を作らない)
出典の言い分間隔の言い方季節の幅対象
3月から11月まで1か月おきに隔月でやります、3月、5月、7月といった具合隔月3〜11月暖地型
3月から11月まで毎月です、3月、4月、5月といった具合毎月3〜11月寒地型
3月に与えたら、5、7、9、11月となる隔月5・7・9・11暖地型
葉が緑色の期間中、1〜2か月に1回の目安でまきます1〜2か月に1回4〜10月日本芝
春に芽吹いてから暑い夏にかけて成長が活発な時期に与えます時期のみで間隔の指定なし4〜8月日本芝
肥料も6月と8月頃に与えます、加えて休眠期明けに施肥します決め打ちの3回3・6・8日本芝
生長期は固形肥料なら隔月に1度、液体肥料なら月1度、10月〜3月は基本与えない隔月と月1度の2本立て4〜9月暖地型
生長期は月に1度毎月4〜11月寒地型
生育期は毎月1回、芝刈りの後に行いましょう毎月6〜9月芝全般

1つ目の出典は、同じ文の中で隔月と1か月おきが並んでいます。毎月と隔月のどちらにも読める書き方なので、このページでは隔月を2か月に1回に確定訳していません。表にも、この出典を単独の暦へ換算した行を立てていません。単位換算だけ当方の計算で補うと、隔月を12か月で割ると年に6回、3月に始めて11月に終える区切りだと5回になります。6回と5回という数字は出典の暦ではなく、当方が間隔の言い方から求めた値です。

次に1回量と効き続く期間です。周期だけのページ、量だけのページ、期間だけのページに分かれているので、3つを同じ表に並べて噛み合いを確認します。

1回量と効き続く期間(値は出典、周期との噛み合いの点検は当サイト)
項目出典の値出典の立場隔月周期との噛み合い
化成肥料(8-8-8や10-10-10)の1回量1平米あたり20〜30g外構会社の相談形式の解説粒状で1〜2か月持つという説明と並べると、隔月は効き終わりに当たる
専用肥料と化成肥料の1回量1平米あたり20g日本芝の栽培手順の解説同じ出典が1〜2か月に1回という間隔も持つので、この組み合わせは量と周期が1ページで対応する
粒状化成肥料が効き続く期間1〜2か月肥料メーカーの解説隔月(2か月に1回)とほぼ同じ長さで、毎月とする出典より周期が長い

噛み合いは次のように読めます。粒状の化成肥料が1〜2か月効くという前提をそのまま使うと、隔月は効き終わりに次回を置く形になり、毎月の方は効いている期間を重ねることになります。期間の幅には下限と上限があるので、隔月でも毎月でも噛み合っていないとは言い切れません。幅のまま2通りを並べるのが、出典同関係を損なわない書き方です。1平米あたりの量と回数を掛けて年間量を出す作業は、下の計算機が担っています。

成分量から見た8-8-8と14-14-14(10kg中の各成分と3成分合計は出典、倍率は当サイトの計算)
表示成分割合肥料10kgに含まれる各成分3成分の合計出典の言い方
8-8-8各8%各0.8kg24%14-14-14の約半分程度の含有量という言い方をされる
10-10-10各10%各1.0kg30%同じ表に並ぶ行
14-14-14各14%各1.4kg42%上の表の対照側

含有率の倍は、14÷8で1.75倍です。同じ成分量を受け取りたい側の施用量は、逆比になって8÷14の0.5714倍で足ります。出典側の言い方は約半分程度という定性で、厳密に割ると0.5714なので、半分よりわずかに多い、という差が出ます。表の各成分のキログラム数と3成分の合計は出典にあり、倍と逆比の2つは当方の計算です。袋に表示された量を優先する、という但し書きも同じ出典にあります。

夏場の与え方は、時刻と気温の2条件で書かれています。肥料メーカーの解説は、8月などの暑い時期にまく場合、気温の高い日中は避けて朝か夕方に施肥すると書いています。別の販売会社の解説は、気温が30℃を超える猛暑日に肥料を撒くのは避け、比較的涼しい朝か夕方に行い、量はやや控えめにするとしています。夏に固形をやらず秋に回すという立場もあり、残暑が終わり気温が下がってきたら固形の肥料を与えるという手順を挙げる解説があります。この行は間隔の数値を持たない言い分として置きます。

  • 散布前の芝刈り

    肥料を撒く前には芝刈りを済ませておく、という手順が販売会社の解説に書かれています。芝が伸びた状態で撒くと肥料が葉の上に引っかかって根元まで届きにくく、短く刈っておくと土壌に直接届きやすくなる、という理屈が続きます。別の解説は、4月の施肥の前に芝刈りと目土まわりの作業ができるとよいとしています。

  • 散布後の水やり

    粒状の速効性肥料を使う場合は、散布後に水やりをして葉から肥料の粒を洗い落とす、と造園資材メーカーの解説に書かれています。肥料メーカーの側も、雨が降らない場合は施肥後に水を与えると続けています。

  • 撒いた直後に歩かない

    肥料をまいたすぐあとに芝生に立ち入ると、粒が踏まれて砕け、肥料分が過剰に溶け出す、と同じメーカーの解説にあります。散布後の水やりと並ぶ条件です。

  • ムラを避ける撒き方

    外構会社の相談解説は、適当に撒くと効いている場所と効いていない場所が出るため、量を計って均一に撒くことを挙げています。広い面積では散布機を使う案内も別の解説にあります。数量の計算は下の計算機でできます。

粒の小ささと成分量の話は1文だけ置いておきます。芝生に固形肥料を撒く場合は細粒のものを選び、散布後は水やりなどで肥料を地際まで落とすことが重要で、大きな粒は葉の上に留まるため、という説明が造園資材メーカーにあります。原因となる症状名そのものは、対処をまとめた別のページが主軸にしています。秋以降に肥料が残ると雑草の栄養になったり病気の原因になったりするので、9月以降は控えめにすると伝える解説がありますが、この理由を書く出典はこの1本だけです。

自分の庭でどれだけの量になるかを確かめるときは、面積と1平米あたりの量を入れられる計算機が速いです。芝生の肥料計算機を使うと、上で選んだ1回量の言い分をそのまま広さに掛けられます。成分表示から必要量を出す方は肥料成分の計算機が担い、袋の表示の読み方は肥料の基本にまとめています。季節順の手入れ全体は芝生の手入れカレンダー、液体肥料へ切り替える濃度は液肥の計算機が担当するので、このページでは周期と量だけを残しています。