庭に砂利を敷こうとして最初に迷うのが種類です。売り場には白玉砂利・青砕石・伊勢砂利・浅間砂利・川砂利などが並び、どれも写真ではきれいです。ところが選び方を間違えると、歩くたびに沈む、1年で雑草だらけになる、思ったより費用がかかる、という3つの失敗が起きます。このページでは、粒径・色・角の有無・1tあたりの単価・向く用途・経年変化を1つの表にまとめ、袋売りとバラの価格差、粒径別の沈み込み、選ぶ手順までを整理します。

砂利選びの失敗は「色」から入ることで起きます。売り場で目を引くのは色と艶ですが、その後の手入れを決めるのは粒径と、粒が角張っているか丸いかです。粒径が小さいほど歩いたときに沈みやすく、雑草も出やすくなります。逆に大きすぎると歩きにくく、用途によっては足を取られます。まず用途から必要な粒径を決め、その粒径の中で色を選ぶ順序にすると、あとから後悔することが減ります。

庭に使う砂利8種の比較(粒径・色・角の有無・1tあたり換算単価・向く用途)
種類粒径色・石質角の有無1tあたり換算向く用途
白玉砂利2分5mm〜8分24mm白・玉砂利丸い約120,000円/t(20kg 2,400円・税抜)花壇の化粧・和風の庭
伊勢砂利5分 18〜24mmサビ(錆御影)・三重県朝明川産丸い約75,000円/t(20kg 1,500円・税抜)和風庭園・坪庭
青砕石13〜20mm(5号相当)青みがかった色・輝緑岩角がある約175,000円/t(20kg 約3,500円)洋風・モダン・駐車場
浅間砂利4〜15mm黒・溶岩石角がある約213,000円/t(15kg 3,190円)水はけ重視・上質な庭
サビ砂利5〜15mm角がある約105,000円/t(20kg 2,090円)落ち着いた和風
揖斐青黒砂利20〜30mm黒グレー・硬質砂岩角がある約88,000円/t(20kg 1,760円)モダン・雨に濡れると輝く
岐阜砂利20〜30mm黄茶角がある約83,000円/t(20kg 1,650円)明るい和風
天然川砂利40mmサビ・川で磨かれた石丸い約88,000円/t(20kg 1,760円)坪庭・アプローチ脇の見せる場

1tあたり換算の列は、販売店が袋(15kg・20kg)で表示している価格を、当サイトが1tに引き直した値です。袋売りの砂利は円/tで表示されることがほとんど無いため、種類を横並びで比べるにはこの換算が要ります。粒径はmmで書かれることも「分」で書かれることもあります。分は1分=約3mmの慣用ですが、同じ5分でも白玉砂利は15mm、伊勢砂利は18〜24mmと、石種と産地で対応するmmが変わります。分だけで判断せず、必ずmmの併記を確認してください。粒径の号数による呼び方(1号〜7号)と粒度砕石・クラッシャーランの違いは、砂利・砕石の規格データ一覧で扱っています。

用途から選ぶ(必要な粒径と種類の例)
使う場所粒径の目安種類の例理由
人が歩くアプローチ・通路2cm以下岐阜砂利・サビ砂利(5〜15mm)歩いても沈みにくく、靴で踏んでも痛くない
駐車スペース2〜4cm青砕石(13〜20mm)角がある粒が噛み合って車重を支える。丸い玉砂利は流れてわだちになる
花壇・植栽まわりの化粧1〜2cm以下白玉砂利・伊勢砂利など玉砂利丸くて色が明るく、植物の緑と色が引き立つ
水はけを優先したい場所1〜1.5cm浅間砂利(4〜15mm)溶岩石が軽くて多孔質で、水が抜けやすい
水はけが悪くない見せる場4cm前後天然川砂利(40mm)粒が大きいぶん1個の存在感があり、坪庭に向く

角の有無は、見た目より機能に効きます。砕石は岩を砕いたままの角張った粒で、敷いて転圧すると粒どうしが噛み合って固まります。駐車場や人がよく歩く場所で沈まないのはこのためで、青砕石や浅間砂利がこれにあたります。玉砂利は川や海で長く転がって角が取れた丸い粒で、足ざわりがよく見た目も上品ですが、粒どうしが噛み合わないため車の重さがかかる場所では流れて偏ります。丸い砂利は歩く場所と見せる場所、角張った砂利は荷重がかかる場所、と役割で分けてください。下地に使う砕石そのものの必要量は砕石必要量計算機で求められます。なお青砕石の「青」は色の呼び名で岩種の名前ではありません。同じ青砕石でも産地によって石質が変わり、愛知県豊橋産は輝緑岩、九州産の白砕石は石灰石というように、硬さと見た目が違います。

粒径別の沈み込みと必要量(歩行時の実測データ)
粒径歩行時の沈み込み必要な初期の厚さ推奨使用量10㎡の袋数の目安
5〜13mm(小粒)2〜3cm5〜6cm100〜120kg/㎡(5〜6袋)50〜60袋
13〜20mm(中粒)1.5〜2cm4〜5cm80〜100kg/㎡(4〜5袋)40〜50袋
20〜30mm(大粒)1cm4cm80kg/㎡(4袋)40袋

粒径が小さいほど美しく見えますが、その分よく沈みます。5〜13mmの小粒は歩行時の沈み込みが2〜3cmあり、防草効果を保つには初期に5〜6cmの厚さが必要です。20〜30mmの大粒なら沈み込みは1cmで、4cm敷けば防草効果が保てます。つまり小粒を選ぶほど、買う量も、あとで補充する手間も増えます。必要な量は面積×厚さ×比重で求められます。実際に何kg・何袋・何tになるかは、砂利必要量計算機砂利袋数計算機で面積から計算できます。

もう一つ見落としやすいのが、袋売りとバラ売りの単価差です。同じ砂利でも、袋(20kg前後)で買うと1tあたり7.5万〜21万円になります。一方、砂利屋からバラ(tまたはm³)で買うと、現場渡しの公表価格は砂利20mmが2,750円/t、クラッシャーC-30が2,800円/t、砕石5号・6号が3,600円/tです。つまり袋売りの化粧砂利は、バラの砂利の27〜77倍の単価になります。これは袋詰めの手間と小口配送のコストが乗るためで、ぼったくりではありません。だから買い方を分けるのが正解です。下地に使う砕石はバラで安く買い、化粧として表に薄く敷く砂利だけを袋で買うと、仕上がりを落とさずに総額を抑えられます。バラは車両単位や最小販売単位(50kgなど)の制約があり、現場渡しが前提なので運搬費が別途かかります。費用の全体像は砂利費用計算機で、トラック1台に何t積めるかは砂利重量計算機で確認してください。

  1. どこに敷くかを先に決める

    歩く場所か、車が乗る場所か、見せるだけの場所か。この3つで必要な粒径が変わり、粒径が決まれば角が必要かどうかも決まります。車が乗る場所に丸い玉砂利を選ぶと流れて偏ります。

  2. 粒径から選ぶ

    歩く場所は2cm以下、駐車場は2〜4cm、化粧は1〜2cm以下が目安です。売り場で色から選び始めると、あとから粒径が合わなかったことに気づきます。

  3. その粒径の中で色と石質を選ぶ

    粒径の候補が絞れたら、色と石質で選びます。和風ならサビ・黄茶・黒、洋風なら青みがかった色、明るい庭なら白です。雨に濡れると色が濃くなる石もあり、写真より実際は暗く見えます。

  4. 下地と化粧を分けて見積もる

    下地の砕石はバラで、表に敷く化粧砂利は袋で買います。この分け方をしないと、全体を袋で買うことになり、総額が数倍になります。下地の作り方は庭に砂利を敷く手順でまとめています。

  5. 量と費用を計算してから買う

    面積と厚さから必要量を出し、袋数と費用を計算します。粒径が小さいほど沈み込みが大きいので、補充分を見込んで1割ほど余裕を足してください。余裕を見ずに買うと、1年後に同じ色を買い足すことになります。

  6. 防草シートを一緒に決める

    砂利だけでは雑草は止まりません。防草シートを敷いた上に砂利を5cm以上敷くと、光が当たらず雑草が出にくくなります。シートの必要量は防草シート計算機で求められます。

経年変化と手入れの頻度
項目起きること手入れの頻度と方法
量の減少使用環境と粒径により5〜10年で10〜20%減少する5〜10年に一度、1割ほど買い足してならす
苔・汚れ日陰や水はけの悪い場所で苔が生え、白い砂利ほど汚れが目立つ年に1回、高圧洗浄か入れ替え。白は目立ちやすい
砂利の流出見切り材が無いと縁から外へこぼれる見切り材を据えて砂利より少し高くする
沈み込み小粒ほど歩行で沈み、表面がでこぼこになる数年ごとに熊手でならし、減った分を足す
雑草シートの重なりが足りないと隙間から出るシートは10cm以上重ね、砂利を5cm以上敷く
  • 珪砂は、庭に敷く化粧砂利として粒径と単価を公表している資料を今回の調査では確認できませんでした。工業用の硅砂としての規格はありますが、庭の仕上げ材としての実売表示が見つかりません。白い細かい砂を敷きたい場合は、白玉砂利の細かい粒か、目砂・川砂の規格を確認してください。

  • 白砂利という呼び方は、白玉砂利(丸い白い石)を指す場合と、白い砕石を指す場合があります。角の有無が用途を左右するため、購入時は「丸い玉砂利」か「角のある砕石」かを必ず確認してください。

  • 同じ種類名でも産地で石質が変わります。青砕石は愛知県豊橋産の輝緑岩、白砕石は九州産の石灰石というように、名前は色や見た目の呼び名で、岩種の規格ではありません。

  • 掲載した1tあたり換算は、袋の内容量と価格から当サイトが計算した値です。袋の容量は15kg・20kg・40kgと製品ごとに違い、送料も別建てのため、実際の購入単価は販売店の表示で確認してください。

砂利選びは、色より先に粒径と角の有無を決めるのが近道です。粒径で沈み込みと必要な厚さが決まり、角の有無で荷重に耐えるかどうかが決まります。そのうえで色を選び、下地はバラで、化粧は袋でと買い方を分けると、見た目と費用の両方が収まります。同じ面積でも、小粒を厚く敷くのと大粒を薄く敷くのでは必要な量が変わり、数年後の補充の手間も変わります。面積が決まっているなら、先に必要量と費用を計算してから売り場へ行くと、買いすぎと買い足しのどちらも避けられます。