芝生は「買ってきて並べれば終わり」ではなく、並べたあとの管理で出来が決まります。実際の施工業者の手順は、①整地・排水、②芝張り、③目土、④張った後の注意という4工程に揃っています。このページはその4工程を、各工程で必要になる計算機の場所つきで並べました。必要な枚数や1枚あたりの面積、張り方別の被覆率の数字はどこに書いたかを最後にまとめて示します。

工程を先に把握しておくと、資材の段取りを間違えません。整地で土のできが決まり、並べ方で仕上がり時期が決まり、目土で活着の早さが決まり、初期管理で活着するかどうかが決まります。最後の初期管理がいちばん手応えが出やすく、ここで乾燥させると前3工程が無駄になります。

  • ①整地・排水|芝生が喜ぶ土の準備

    芝生を張る場所の石・ゴミ・雑草はなるべく取り除きます。雑草は手で抜き、しつこい雑草には除草剤を使ってもよいとされています。そこに土壌改良剤や完熟堆肥(鶏糞など)を混ぜて軽くたがやします。混ぜる量の目安は1㎡あたり2kg(ハヤシ)。時間や手間がかけられない場合は軽く耕すだけでも構わない、と同じ業者は説明しています。たがやした後は表面が平らになるように土を均します。ここで大事なのが排水で、中心部を高く、外側を低く勾配(傾斜)をつけて整地すると水はけが良くなり、芝生の生育が良くなります。面積が決まっていない場合は先に芝生面積計算機で必要面積を出しておきます。

  • ②芝張り|並べて、切って、密着させる

    芝を並べる前に、散水して土壌を濡らしておきます。庭の形に合わせて、園芸用のハサミや大きめのカッターで芝をカットして植えつけます。端部の切りカスはロスになるので、必要枚数はぴったりで発注せず余裕を持って買うのが原則です。枚数と巻数は芝生必要枚数計算機で、規格(1枚・1巻あたりの面積)の選択肢と実測値は天然芝の規格データに一覧にしました。並べるときの注意として、目地を十字にすると、雨や水やりのあとに入れた土や砂が流れてしまいます。だから目地はレンガを積み上げるイメージで組んでずらします(バロネスダイレクト)。最後に、転圧ローラーや板を使って床土と芝を密着させます。寒地型の芝は平張りで張ります。ほふくで伸びる品種でも仕上がりに時間がかかるため、とされます(バロネスダイレクト)。

  • ③施工時の目土|接ぎ目を埋めて乾燥を防ぐ

    芝を並べた後はしっかりと目土をします。使うのは、一般的な川砂や山砂などのさらさらしたものすすめられています。施工時の目土は、芝生と芝生の接ぎ目がしっかり隠れるまで入れるのが基準です。隙間を空けて並べた方が、隙間が広くなる分だけ、芝の高さまで隙間が埋まるだけの目土が必要になります。土がむき出しの箇所があると、そこから乾燥して芝が痛みます。全体が均等になるように板やレーキでならし、芝生が床土と密着するように転圧すると効果的です。このときの厚さの目安と、その後の維持の目土との違いは下の表にまとめました。生育の悪い箇所は、定期的に目土をすると徐々に回復するとされています。施工後に必要になる目土の量と袋数は、目土必要量計算機で計算できます。

  • ④初期管理|約5週間の散水と歩行禁止

    目土の後はたっぷり散水します。季節にもよりますが約5週間ほどは芝生を乾燥させないよう散水を行い、水を与えるときは床土が湿るまでしっかりと。十分に土が湿っているときは2〜3日おきなど間隔を空けても構いません。夏場に施工したときは、毎朝夕の涼しい時間帯に散水します。そして根付くまでの間は、なるべく芝生の上を歩かないこと。暖かい時期なら1カ月ほどで根付くとされますが、寒い時期は特に注意が必要とされています(ハヤシ)。

並べ方には名前がついています。呼び名は業者によって揺れますが、指している形は同じです。並べる順番と並べ方だけで決まる話で、仕上がりまでの時間と必要になる資材量の方角が決まります。下の表では形の特徴だけを書きました。間隔の数値と、その結果としてどれだけの面積を覆えるかの率は、規格データのページに一覧にしています。

芝生の張り方3種と特徴(出典:ハヤシ/バロネスダイレクト/ゾイシアンジャパン)
名前並べ方出典の言いぶり向く場面
ベタ張り(平張り)目地の間を隙間なく並べる乾燥を防げて詰まりが早く、雑草が生えにくい。ほとんどすき間なく配置するので最も早く仕上がる庭の主部。寒地型の芝は平張りのみ
目地張り芝と芝の間に隙間を空けて並べる経済的だが、目地が埋まるまで期間がかかる。隙間が広いほど施工時の目土が多めに必要家庭の庭。仕上がりと材料量のバランスを取るとき
市松張りチェック模様に間隔を空けて並べる最も経済的だが、生え揃うまでに最も時間がかかる。裸地に雑草が出やすい法面など、予算を優先する場所

3種のうち、庭の主部を早く仕上げたいならベタ張りです。市松張りは材料を抑えられますが、その分だけ裸地が長く残り、雑草との戦いになります。間隔と被覆率の具体的な数値は天然芝の規格データ一覧の張り方別被覆率の表に、出典の数字を並べた形で載せました。

施工時の目土と維持の目土|口径の違い
段階目的厚さの言いぶり量の数え方
施工時の目土(張ってすぐ)接ぎ目と隙間を埋め、土のむき出しを防いで活着させる散布量の目安は1平米あたり5〜10ミリ厚さ(ハヤシ)。芝の葉を埋めてしまわず、葉が日に当たるようにする面積×厚さで体積。目土必要量計算機でLと袋数に落とす
維持の目土(生育期以降)表面の均し、生育の悪い箇所の回復薄く重ねて葉を埋めない。定期的に繰り返すと徐々に回復する同じ計算機で回分数をまとめて計算する

この2つは同じ「目土」でも目的が違うので、厚さも量も別に考える必要があります。張ってすぐに入れる施工時の目土は接ぎ目を埋める作業で、後から少しずつ足す維持の目土は表面のリセットです。維持側の厚さの目安は目土必要量計算機側にあります。施工時と維持を同じ厚さで計算すると、どちらかで量が足りなくなります。

  • 張った当日

    目土の後にたっぷり散水します。床土が湿るまでしっかりと水を与えます。

  • 張ってからの約5週間

    乾燥させないことが最優先です。十分に土が湿っているときは2〜3日おきに空けても構いません。夏場は毎朝夕の涼しい時間帯に散水します。

  • 根付くまで

    なるべく芝生の上を歩かないようにします。暖かい時期なら1カ月ほどで根付くとされますが、寒い時期は特に注意が必要です。

  • 葉の扱い

    目土で芝の葉を埋めてしまわないこと。葉が日に当たるように薄くならします。

  • その後の手入れ

    生育の悪い箇所は定期的に目土をします。年間の手入れの順番は芝生の年間管理カレンダーにまとめています。

費用が気になる場合は、張替え込みの金額は芝生施工費用計算機へ進んでください。このページは手順と管理の持ち分にしているため、金額は置いていません。必要枚数の計算根拠になっている1枚あたりの規格と、巻単位で売られるロール芝の面積は、先に述べたとおり天然芝の規格データ一覧が持っています。