天然芝は「何枚で売られているのか」が商品ごとに違い、しかも寸法の表示と面積の表示が一致していないものがあります。このページは、生産者・販売業者が公表している販売規格だけを、出典の表記そのままに集めたデータページです。並べているのは4つ、芝種、寸法と入数、出典が表示している面積、そして当サイトが寸法×入数の積として計算した面積です。必要枚数の算出と切りロス率の扱いは芝生必要枚数計算機が、張り方そのものの手順は芝生の張り方が持っています。このページは数値表と出典の注だけを置きます。
まず、切り出されたプレート芝(普通判)と、長めに2枚組みの半ロール判の寸法です。表の寸法・入数・表示面積はすべて三恵農業(宮城県登米市)と黒石原産業(九州熊本)の公表表記そのままです。当サイト計算面積の列だけが、当サイトの検算です。
| 商品表記 | 産地 | 寸法と入数 | 出典の表示面積 | 当サイト計算面積 | 照合 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 野芝半ロール | 宮城県大崎産 | 1m35cm×37.1cm×2枚 | 1.0017㎡ | 1.0017㎡ | 一致 | 三恵農業 |
| 野芝半ロール | 茨城県つくば産 | 1m30cm×35cm×2枚 | 0.91㎡ | 0.91㎡ | 一致 | 三恵農業 |
| 野芝普通判 | 宮城県大崎産 | 30cm×37.1cm×9枚 | 1.0017㎡ | 1.0017㎡ | 一致 | 三恵農業 |
| 野芝普通判 | 茨城県つくば産 | 26cm×35cm×10枚 | 0.91㎡ | 0.91㎡ | 一致 | 三恵農業 |
| 高麗芝半ロール | 茨城県つくば産 | 1m30cm×35cm×2枚 | 0.91㎡ | 0.91㎡ | 一致 | 三恵農業 |
| 高麗芝普通判 | 茨城県つくば産 | 26cm×30cm×10枚 | 0.91㎡ | 0.78㎡ | 不一致 | 三恵農業 |
| 姫高麗半ロール | 茨城県つくば産 | 1m30cm×35cm×2枚 | 0.91㎡ | 0.91㎡ | 一致 | 三恵農業 |
| 姫高麗普通判 | 茨城県つくば産 | 26cm×30cm×10枚 | 0.91㎡ | 0.78㎡ | 不一致 | 三恵農業 |
| 金華芝半ロール | 宮城県大崎産 | 1m35cm×37.1cm×2枚 | 1.0017㎡ | 1.0017㎡ | 一致 | 三恵農業 |
| 普通版 | 九州熊本 | 0.371m×0.3m×9枚 | 表示なし | 1.0017㎡ | 三恵の30cm×37.1cm×9枚と同値 | 黒石原産業 |
| ロール版 | 九州熊本 | 0.371m×1.35m×2枚 | 表示なし | 1.0017㎡ | 普通版2パック分と一致 | 黒石原産業 |
不一致の行が2つあります。高麗芝普通判と姫高麗普通判は、どちらも「26cm×30cm×10枚=0.91㎡」と表示されていますが、寸法の積を計算すると 0.26×0.30×10=0.78㎡ です。同じ産地・同じ入数の「26cm×35cm×10枚=0.91㎡」の行は積も0.91㎡で合っているので、ずれているのは30cmと書かれた方の辺だと分かります。このページは表示に合わせて寸法を書き換えていません。購入先の表示をそのまま載せ、計算列で差を出す、という扱いにしています。実物の規格は必ず購入品の表示で確認してください。
次に、巻単位で売られるロール芝とビッグロールの諸元です。ニチノー緑化は大型ロール芝(エルトロ、ビクトール)について「規格:1巻約10㎡(約1m×約10m)」とし、大型規格を幅1m×長さ5m〜10mとしています。チュウブはビッグロールの基本サイズを「長さ13.2m×幅0.76m×厚さ3cm、1ロール=10平方メートル」と公表し、専用インストーラーで1日あたり2,000平方メートル程度を切り取り、サッカー場1面分は約4日、養生期間は約1カ月としています。
| 区分 | 公表業者 | 1巻の寸法 | 1巻の面積 | 当サイト計算面積 | 公表されている施工上の数値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ロール芝(大型規格) | ニチノー緑化 | 約1m×約5m〜約10m | 約10㎡ | 5〜10㎡ | 規格は1巻約10㎡(約1m×約10m) |
| ビッグロール | チュウブ | 長さ13.2m×幅0.76m×厚さ3cm | 10㎡ | 10.032㎡ | 自重は芝生1ロール当たり約500kg。専用インストーラーで切り取り能力約2,000㎡/日(サッカー場は約4日)。養生期間約1カ月 |
| 根付きロール芝 | 芝匠 | 広幅1〜2mのまま展開移植 | 記載なし | 計算不可 | あらかじめ圃場で栽培育生したロール巻じゅうたん状の天然芝を、そのまま展開して活着させる工法 |
| 計算機の選択肢 | 当サイト | 幅40cm×長さ5m/1m×5m/1m×10m | 2/5/10㎡ | 2/5/10㎡ | 必要枚数計算機の選択肢として持っている値。上の出典値と同じ幅に収まる |
巻単位で売られる資材の発注量をどう決めるかは、上の必要枚数計算機の持ち分なのでここでは書きません。このページが置いているのは1巻あたりの面積までです。なおプレート芝の30cm×30cm(0.09㎡)と30cm×37cm(0.111㎡)は、計算機の規格の選択肢にも同じ値で入っています。
最後に、張り方の種類によって表面の何割を芝で覆うかの率です。この数値を持っている出典が2つあり、目地張りの値が食い違っています。下の表は両方並べただけで、一つの値にはまとめていません。
| 張り方 | 被覆率の表示 | 間隔の表記 | 2つ目の出典の言いぶり | 当サイトの読み方 |
|---|---|---|---|---|
| ベタ張り | 100%張り | 隙間無く張り付ける | 平張り(ベタ張り)。ほとんどすき間なく配置 | 覆える面積=実面積。最も早く仕上がり、材料は最も多く使う |
| 目地張り | 70%張り | 2〜5cm程度あけて置く | 3cmほど間隔をあけて張るのが一般的。芝生実面積の1.3倍の面積に張れる | 1.3倍は約77%に相当。70%と77%は一致しないため、幅として読む |
| 市松張り | 50%張り | ベタ張りの半分の材料を市松模様に | 芝生実面積の2倍の面積に張れる | 2倍=50%で2出典の方向は一致 |
目地張りの間隔は、ゾイシアンジャパンが2〜5cm程度、バロネスダイレクトが3cmほどとしており、芝生専門店のハヤシは1〜2cmあけて並べるとしています。つまり間隔自体にも3通りの表記があります。被覆率もゾイシアンジャパンの70%と、バロネスダイレクトの「1.3倍」(=約77%)で一致しません。この差は計算ミスではなく、前提としている粒の幅と隙間の取り方が違うためです。だからこのページは出典の値を並べ、単一の正解は作らないことにしました。目地張りで必要な材料量を求めるなら、隙間の幅を決めてから覆う面積を計算側に落とす方が確実です。
- 普通判と半ロール判の関係
三恵農業の表記では、普通判は30cm×37.1cm×9枚、半ロール判は1m35cm×37.1cm×2枚で、どちらも表示面積は1.0017㎡です。つまり半ロール判は同じ面積を大きな切れ目で2枚にした形で、継目が減る分、作業が速くなります。
- 産地で寸法が変わる
同じ野芝でも宮城県大崎産は37.1cm系、茨城県つくば産は35cm系で、表示面積も1.0017㎡と0.91㎡に分かれます。産地をまたいで追加注文すると1パックの面積が変わるので、発注単位は同じ産地・同じ規格に揃えるのが安全です。
- 表示面積は当てにしない
このページの照合列が示すとおり、表示と寸法の積が合わない規格が実在します。実際に届く資材の量は、購入品の表示と実物の寸法で確認してください。
- このページが持たない数値
ローラの自重や培地の密度など重さ側の換算は資材の比重・密度データ、袋やフレコンの容量は資材の袋容量と購入単位、防草シートと人工芝それぞれの諸元は防草シート・人工芝規格データが持っています。施工の手順そのものは芝生の張り方のガイドに書きました。