環境・CO₂の数字の読み方

庭の環境効果を語るときに混同されやすいのが「吸収量」と「固定量」です。吸収量は1年間に大気から取り込むCO₂の量(kg/年)で、固定量はそれまでに木質として蓄積された量(kg)です。同じ木でも樹齢によって両者は大きく違い、苗木と成木では桁が変わります。そしてもう一つ大切なのは、木1本あたりの数字は木の大きさとセットでしか意味を持たないという点です。

  • 吸収量(kg/年)は「今年1年の増分」

    その年に幹・枝・根へ新しく蓄えられたCO₂の量です。木が太る速さで決まるため、大きな木ほど大きく、苗木ではごく小さくなります。

  • 固定量(kg)は「蓄積の合計」

    植えてから現在までに木質へ蓄えられたCO₂の累計です。1年ごとの吸収量を積み上げたものなので、若木の期間はゆっくり、成長が盛んな時期に大きく増えます。

  • 木1本の数字は木の大きさとセットで読む

    「木1本で年間◯kg」という単一の答えは存在しません。同じ樹種でも胸高直径9cmと60cmでは吸収量が約20倍違います。本数だけを数えた概算は、実際と大きくずれます。

  • 伐れば戻る

    木質に固定された炭素は、伐採して燃やしたり腐らせたりすると大気中のCO₂に戻ります。「固定量」は伐らずに育て続けた場合の蓄積量であり、削減量として確定するものではありません。

吸収量・固定量・削減量の違い
用語単位何を指すか出し方
年間吸収量kg/年その1年に大気から取り込んだCO₂胸高直径から年間式で計算
累積固定量kg植えてから木質に蓄積されたCO₂の合計年間式を年数分積み上げる
炭素固定量kg-C固定量のうち炭素そのものの重さCO₂量 × 12 ÷ 44
CO₂削減量kg文脈により吸収量を指すことも固定量を指すこともあるどちらを指すか必ず確認する

樹木1本の年間吸収量と累積固定量は植樹CO₂吸収量計算機で計算できます。庭全体の緑の割合は緑化率計算機で求められます。